岩手山の監視強化で観測装置を2カ所に増設 地殻変動が続いていることを受け仙台管区気象台

AI要約

岩手山で地殻変動が続いているため、仙台管区気象台は観測装置を増設し、火山活動を監視強化。

岩手山八合目避難小屋にGNSS観測機器を設置し、黒倉山に光波測距用反射鏡を配置。

変化が見られた場合は、解説情報で発表するという。

岩手山の監視強化で観測装置を2カ所に増設 地殻変動が続いていることを受け仙台管区気象台

 岩手県八幡平市などにまたがる岩手山で地殻変動が続いていることを受け、仙台管区気象台は11日、観測装置を2カ所に増設し、火山活動を監視する態勢を強化したと発表した。

 岩手山八合目避難小屋に衛星で位置情報を測定するGNSS観測機器を設置した。岩手山西側の黒倉山の山頂には測量などに用いる光波測距用反射鏡を配置。麓の距離計からレーザーを当て、距離の変化を観測する。

 観測結果に変化が見られた場合は、解説情報などで発表するという。

 気象台地域火山監視・警報センターの担当者は「岩手山は山域が広く、観測点間の距離が離れていた。機器増設でより細かい変化を測定できる」と説明した。