コミュニティバスの運転手が約15人乗車拒否 バス停に観光客とみられる約30人待ち…乗客定員は26人…運転手「市民優先」だと勘違いし15人だけを乗車させる
境港市でコミュニティバスに乗ろうと待っていた観光客が乗車拒否に遭った事件が発生。バス運転手が15人の乗客を拒否し、市は運転手を処分。
乗車希望者が多数いたため、バス定員を超えたため拒否されたとみられるが、バスの運行会社はコンプライアンス研修を実施へ。
市は今後は臨時便を検討するなど、同様の事態を回避するための対応策を検討している。
鳥取県境港市でコミュニティバスに乗ろうとバス停で待っていた観光客などが、空席があったにも関わらず、乗車拒否にあっていたことがわかりました。
■バス運転手が「乗車拒否」何があった?
境港市によりますと、乗車拒否があったのは8月9日。
境港市が運行するコミュニティバス「はまるーぷバス」の夢みなとタワーバス停にいた、約30人が乗車しようとしたところ、運転手がそのうち15人の乗車を受け入れ、残りの人たちの乗車を断ったということです。
その日は、大型客船がターミナルに寄港していて乗車希望者のうちの多くが観光客だったとみられています。
バスの定員は、運転手を除き26人。当時バスには乗客がおらず、26人が乗車できる状況にあったといいますが…
小林健和アナウンサー
「乗客希望者およそ30人が待っていたのが、こちらのバス停です。そして、コミュニティバスは「市民優先」と思い、乗車を断ってしまったといいます」
クルーズ船の寄港時には、ターミナル前から臨時のシャトルバスが運行するため、これまでこうしたトラブルはみられなかったといいます。
※シャトルバスは9日も運行していた
SNSの投稿がきっかけでこの事案が判明。投稿には、バスの運転手に怒鳴られたという趣旨の書き込みがあったものの、これについて運転手は否定しているということです。
■市の「コミュニティバス」は誰でも利用可能…今後の市の対応は?
境港市のコミュニティバスは、市民以外も利用することができます。運転手は正当な理由なく乗車を拒否したとして、市は運転手を厳重注意処分としました。
利用者は
「観光客もお客さんなので、その辺はどうなんですかね、なんかよくわかんない」
境港市では、乗車希望者全員が乗れない場合は、次の便を待つよう促したり、場合によっては臨時便を検討するなどの対応を改めて確認。
また、バスの運行会社では全従業員を対象にコンプライアンス研修などを実施するとしています。