長生きの秘訣は楽しい交流&運動「生きがいのある高齢者に」“通いの場” 平戸市の取り組み《長崎》

AI要約

平戸市で取り組まれている高齢者支援の取り組み「通いの場」について紹介。

地域住民が主体となり、高齢者が運動や交流を楽しむ場が広がっている。

平戸市の高齢者支援事業が要介護予防に効果をもたらし、活動のスケールも拡大中。

長生きの秘訣は楽しい交流&運動「生きがいのある高齢者に」“通いの場” 平戸市の取り組み《長崎》

9月16日は長寿を祝う「敬老の日」。

住民が主体となって取り組み、高齢者が運動や交流などを楽しむ「通いの場」を取材しました。

いつまでも健康で長生きを。活動の輪が広がっています。

(アナウンス)

「おめでとうございます」

今年7月、平戸市で “通いの場” 100団体目のお祝いが行われました。

田平町の山内地区の山内百桜会です。

(山内百桜会 大内和子代表)

「(参加者は)夫婦単体や一人暮らしが多い。楽しみに来て、元気になっていきたい」

厚生労働省が2014年から、介護予防事業の一環として提唱している “通いの場” 。

県内では平戸市がいち早く 推進する自治体に認定され、市が普及を進めてきました。

その1団体目は、職人町の住民が設立した「職人町いきいきサロン」。

2015年1月に平戸市初の “通いの場” として活動をスタートしました。

毎週1回 開催し、1時間半の活動を続けています。

設立当初から10年間参加している人は。

(職人町いきいきサロン 酒井砂値子 代表)

「1人暮らしの人が多いから そういう人との交流ができる場が、どこにも誰にも気を遣わずにできるっていうのが1番いい」

歌を歌っている女性は、林 幸子さん 95歳。

市内100団体の“通いの場”参加者のうち、最高齢です。

(林 幸子さん(95))

「ここに来ると楽しい。最高にいい生活をしている。病気をしないこと、いい方ばかりなので、1年でも長生きしたい」

平戸市は“通いの場”のテーマを「高齢者が誇りをもって自分らしく、住み慣れた地域で暮らしていく環境づくり」としています。

市内の人口は 今年4月1日現在、約2万8000人。

このうち 4割ほどが65歳以上の高齢者で、高齢化が進んでいます、

1人ひとりの健康状態の把握が難しい中、“通いの場”の活動が高齢者の支援につながり、効果も出ていると話します。

(平戸市長寿介護課 本山 勝也さん)

「要介護になる前の状態の方々を、どうやって支援するかっていうことは非常に重要なこと。介護認定率、認定者数が事業を始めてから、徐々に徐々に減ってきている」