真夜中、全身びしょぬれで歩く80代女性 「事故に遭うのでは」20歳の若者が車に乗せて保護

AI要約

滋賀県警が高齢者を保護した若者に感謝状を贈る。

20歳の野瀬海聖さんが雨の中、80代の女性を保護。

野瀬さんは警察に連れて行ったが、命に関わる可能性もあった。

真夜中、全身びしょぬれで歩く80代女性 「事故に遭うのでは」20歳の若者が車に乗せて保護

 夜間に徘徊(はいかい)していた高齢者を保護したとして、滋賀県警甲賀署は滋賀県東近江市の飲食店員野瀬海聖さん(20)に感謝状を贈った。

 同署によると、野瀬さんは8月20日午前0時半ごろ、甲賀市甲賀町上野で雨の中、傘を差さずに車道を歩く80代の女性を発見。車に乗せて、女性が説明する市内の行き先に連れて行くなどしたが、自宅や電話を言えなかったため同署に届け出た。女性は同町内の介護施設に入所していたという。

 5日に贈呈式が同署であり、筒居昭博署長が感謝状を手渡した。筒居署長は「見知らぬ人に声をかけたり、全身びしょぬれの人を車に乗せたり、嫌がる人は多い。だが、放置したら命にかかわる可能性もあった」と感謝した。

 野瀬さんは「真夜中で視界も悪く事故に遭うのではないかと声をかけた。コミュニケーションが取りづらく最終的に警察に届けたが、助けられてよかった」と話していた。