鹿児島東西トンネル シールドン本格稼働 九州初シールド工法 渋滞緩和目指す 鹿児島県

AI要約

鹿児島市の中洲通りの地下でトンネルを掘り進めるシールドマシンが本格稼働をはじめ、作業の様子が報道陣に公開されました。

鹿児島市中心部の渋滞緩和のために整備が進められている鹿児島東西道路では、田上インターから甲南インターまでおよそ2・3キロの区間に直径およそ12メートルの地下トンネルを新たに通す計画です。

トンネルは圧力を保ちながら安全に掘り進める「シールド工法」が九州で初めて採用され、去年11月に「シールドマシン」が発進しました。

鹿児島東西トンネル シールドン本格稼働 九州初シールド工法 渋滞緩和目指す 鹿児島県

 鹿児島市の中洲通りの地下でトンネルを掘り進めているシールドマシンが本格稼働をはじめ、作業の様子が報道陣に公開されました。

【記者】

「こちらの機械がトンネルを掘るシールドマシンです。1分間に約2センチの速さで、ゆっくりと掘り進めます」

 鹿児島市中心部の渋滞緩和のために整備が進められている鹿児島東西道路では、田上インターから甲南インターまでおよそ2・3キロの区間に直径およそ12メートルの地下トンネルを新たに通す計画です。

 トンネルは圧力を保ちながら安全に掘り進める「シールド工法」が九州で初めて採用され、去年11月に「シールドマシン」が発進しました。

 鹿児島国道事務所によりますとこれまでに進んだ距離はおよそ176メートル。後ろにつなぐ台車や土砂を運ぶ設備の設置が完了したため、きのうから1日当たりおよそ10メートルの速さで、残り2キロあまりを本格的に掘り進めています。

 トンネルの貫通は来年5月を予定していましたが、鉄道や調整池の下を掘ることから慎重に進める方針で、来年夏から秋ごろに後ろ倒しすることになりました。

●大成・大豊JV鹿児島東西道路シールド作業所 常田和哉 現場代理人

「沿道の皆様への配慮だったりとかですね、安全安心に掘削工事を進めていくことを、我々第一に考えておりますので、慎重に工事を進めたいと考えております」

 トンネルが貫通した後もトンネル内の拡幅工事などが必要で、道路自体の開通までにはさらに数年かかるということです。