日時や内容、柔軟に対応…豊後高田市がオーダーメード型の移住体験受け付け

AI要約

豊後高田市が県外在住者向けにオーダーメード型の移住体験受け付けを始めた。

対象は子育て世帯で、交通費や宿泊費も助成される。

移住体験をしている家族が自然豊かな環境や移住支援制度に魅力を感じている。

日時や内容、柔軟に対応…豊後高田市がオーダーメード型の移住体験受け付け

 大分県豊後高田市は県外在住で移住を希望する子育て世帯を対象に、日時や公共・教育施設の見学などの希望に柔軟に対応するオーダーメード型の移住体験受け付けを始めた。8月に募集を開始したところ2週間で7組の応募があり、市地域活力創造課は「ニーズは大きい」と手応えを感じている。

 移住体験会はこれまで年5回、期日を決めて一括募集していたが、参加したくても日程調整ができなかったり体験したい内容が異なることもあったという。このため、細かな要望に対応できるオーダーメード型も受けることにした。

 対象は県外に住む18歳未満の子どもがいる世帯で、同市への交通費(半額・上限1人1万円)や宿泊費も助成する。

 8月下旬に東京都から来市した会社員西川孟虎(たけとら)さん(32)家族は、市職員の案内で市内の空き家や保育園などを見学。同市大力の農家民泊施設「HiNATAハウス」で、2019年に移住した平手里沙さん(38)から子育て環境や移住支援制度の活用などについてアドバイスを受けた。

 西川さんは「夫婦とも実家が福岡県なので、九州で移住先を探している。2歳の娘の子育ても考え、自然豊かな豊後高田市に魅力を感じる」。

 同市は14~23年度に1339世帯2903人が移住。10年連続で転入が転出を上回る社会増が続いている。市地域活力創造課は「人口減少対策は最重要課題として取り組み、特に子育て支援は全国でもトップレベルと自負している。子育て世代に市の魅力を伝えていきたい」と話した。

 問い合わせは同課(0978-25-6392)。