架空の水道工事を発注し業者から20万円受け取る 加重収賄の疑いで小林市職員を逮捕 市、管理不備を陳謝「1人に任せてしまった」

AI要約

架空の水道修繕工事を発注し業者から約20万円を受け取った加重収賄などの疑いで宮崎県小林市上下水道課職員(52)が逮捕された問題で、市は6日、会見を開き、修繕工事が架空であることを説明した。

市によると、随意契約可能な30万円未満の修繕工事について、管理の不備があったことが判明。職員2人での工事確認や別の職員が工事監督者と検査官を担当するといった原則が守られず、容疑者が一人でこれらの作業を行っていたという。

市は管理の不備を認め、原則を徹底するよう指示を出すなど、是正策を取ることを表明した。

架空の水道工事を発注し業者から20万円受け取る 加重収賄の疑いで小林市職員を逮捕 市、管理不備を陳謝「1人に任せてしまった」

 架空の水道修繕工事を発注し業者から約20万円を受け取った加重収賄などの疑いで宮崎県小林市上下水道課職員(52)が逮捕された問題で、市は6日、会見を開き、「宮崎県警の指摘を受け、関係書類と照合して修繕工事は架空だと判断し被害届を出した」と経緯を説明した。

 市によると、事案となったのは、随意契約が可能な30万円未満の修繕工事。漏水など対策工事件数の多さから、工事後に写真や地図を付す検査調書の作成を省略することが例外的に認められていたとした。本来は職員2人で行う工事現場の確認や、別の職員が工事監督者と検査官を担当するといった原則も守られず、容疑者がこれらの作業を1人で行い、課長決裁を受けていた。

 市は「知識も豊富で、信頼もあり、結果的に1人に任せてしまった」と管理の不備を陳謝。「原則を徹底するようただちに是正を指示した」と述べた。