林業の魅力を親子で発信!YouTubeからソロキャンプトーチまで 宮崎県諸塚村

AI要約

宮崎県諸塚村で林業が主要産業である吉永親子が林業の魅力をYoutubeなどで発信している。視聴者を増やすために取り組んでおり、新人社員の活躍も人気を博している。

吉永林業は林業のPRに力を入れるだけでなく、諸塚のスギを活用したアウトドア商品「ソロキャンプトーチ」も開発。姿勢が共通している若者の林業への興味を引き出すために取り組む。

若者が林業に興味を持ち、地元に戻ってくるような環境を整えるために、吉永親子は林業の魅力を継続的に発信していく。

林業の魅力を親子で発信!YouTubeからソロキャンプトーチまで 宮崎県諸塚村

面積の約9割が森林の宮崎県諸塚村で、村の中心産業である林業の魅力を発信する親子にスポットを当てます。

(早瀬純哉記者)

「こちら今、林業の現場に来ているんですが、あちらをごらんください。なにやらスマートフォンで撮影をしています」

「どうですかサングラス。買ってみて」

「めっちゃいいです」

「何をされているんですか」

「Youtubeの撮影です」

撮影をしているのは、「吉永林業」の吉永成勲さん。諸塚村の林業の面白さについてYoutubeで発信しています。

(吉永林業 吉永成勲さん)

「林業のマイナーな部分をみんなにシェアして、林業をしたいなという人を増やしたり、僕らが何をやって森を守っているのかを知ってほしい。」

動画の投稿を始めて3年、チャンネル登録者は村の人口1318人よりも多い1600人を超えました。動画の中で最も人気を集めているのが…。

(池田さんの動画)

再生回数が2万を超えることもある『女性社員・池田の初めてシリーズ』。

出演している池田道子さんは、2014年に林業を志し東京から移住。3年前から作業現場で本格的に働き始めました。動画では、新人ならではの新鮮な気づきを視聴者に伝えています。

(吉永林業 池田道子さん)

「「何でこんなに視聴回数が回ると!?」という感じ。興味持ってくれる人が増えるといいなと思う。同業者も良かったと言ってくれるし、話題提供ができてるなら良いかな。」

会社をあげて林業のPRに力を入れる吉永林業。動画とは別のアプローチも・・・

(吉永林業 吉永成勲さん)

「うちが作っている、ソロキャンプトーチという商品ですね」

(早瀬純哉記者)

「ソロキャンプトーチですか」

諸塚のスギの端材を活用したこのソロキャンプトーチは、本体を燃やすことで、明かりの確保や暖を取ることができるアウトドア商品です。開発したのは成勲さんの父で社長の勝正さんでした。

(吉永林業 吉永勝正さん)

「本来であれば発電の原料として燃えてしまうバイオマス燃料を、価値を高めるためにトーチにした。」

販売を始めて1年半、多くのキャンパーの目に留まり、これまでにおよそ200個が売れました。

宮崎県諸塚村の林業従事者は2020年に152人で、10年前に比べ50人以上減少しています。吉永さん親子がこうした取り組みをしている背景には、林業の担い手不足を解消したいという共通認識がありました。

(吉永林業 吉永成勲さん)

「林業を広めるとか、諸塚の森林を大事にして広める活動は、Youtubeにしても、商品にしても大事なこと。そこは共通している。なかなか、林業、一次産業は若者がやりにくい部分もあるがそれをYoutubeで広めてもらうということは、うちも代々林業をやっているので、ありがたいことかなと思う。気持ちは同じ。前向きにやろうという。」

(吉永林業 吉永成勲さん)

「うちの子供や、村内の中学生までの人たちが帰ってきたいと思えたら勝ち。」

(吉永林業 吉永勝正さん)

「魅力のある林業を作っていきながら、若い人たちがそれに魅力を感じて帰ってくるようにすることが俺たちの仕事じゃないかな。」

諸塚の林業の魅力を発信していく吉永親子の奮闘は、これからも続きます。