日米の学生団体がローバーの実証試験 鳥取砂丘「ルナテラス」

AI要約

鳥取砂丘月面実証フィールドでのローバー実証試験を行った学生団体KARURAについて

大会結果を受けて改良したローバーの走行性能を確認

メンバーの意気込みと今後の展望

日米の学生団体がローバーの実証試験 鳥取砂丘「ルナテラス」

 鳥取市浜坂の鳥取砂丘月面実証フィールド「ルナテラス」で2日、今年6月に開催された火星探査機(ローバー)の学生世界大会に初出場した日米の学生団体「KARURA(カルラ)」がローバーの実証試験を行った。メンバーは、大会結果を受けて改良した走行性能などを確認した。

 同団体は日米の高校・大学・大学院生で構成され、世界大会での優勝を目標にローバー開発に励んでいる。6月の大会では出場38チーム中、27位だった。

 今回の試験では、砂が混入して故障の要因になっていたモーターを、ホイールへの外付けから内蔵に変更。操作性を向上させつつ馬力を高めるため、各ホイールに減速機を搭載するなど改良した機体を使用した。

 メンバーは、ローバーを砂利道や坂道で走らせて、走行性能を確認したほか、パソコンで入力した指示を無線でローバーが認識し自走できるか確かめた。

 共同リーダーの辻紅那さん(19)=東京理科大2年=は「大会で優勝するため、しっかり改善点を見つけたい」と話した。今年から参加した鳥取市出身の大下知輝さん(18)=法政大1年=は「地元に全国最大規模の宇宙開発実証フィールドがあるのが誇らしい。目標達成のため、しっかりチームに貢献したい」と意気込んだ。