コメ不足おいしく乗り切るレシピ かさ増しでダイエット効果/そうめん弁当/手作りパン…検索数増

AI要約

コメ不足の影響により、夏休み明けの弁当作りに悩む人も増えている。

コメの代替として、猛暑に合ったさまざまな料理レシピが提案されており、手作りパンや麺類が人気を集めている。

栄養バランスを考えながら“令和の米騒動”を乗り切る工夫が求められている。

コメ不足おいしく乗り切るレシピ かさ増しでダイエット効果/そうめん弁当/手作りパン…検索数増

 日本人の主食として欠かせないコメ。8月半ばごろからスーパーや小売店で在庫が不足するようになり、岐阜県内でも店頭にコメが並ばない状況が見られた。新米が出回れば供給量は回復する一方、高値が続く見通しが示されている。夏休み明けの学校や、職場に持って行く弁当作りに悩む人もいるだろう。そこで、コメ不足を乗り切る工夫を聞いた。

 コメ不足の原因は、昨夏の猛暑で流通量が減ったことに加え、インバウンド(訪日客)の影響で需要が高まり、需給が逼迫(ひっぱく)したこと。総務省が発表した7月の全国消費者物価指数ではコメ類が20年ぶりの上昇率となった。県内のコメを取り扱う関係者によると、新米の刈り取りが本格化すれば9月中旬には品薄状態は改善されそうだが、価格はすぐに戻らず高値傾向が続きそうだという。

 料理レシピサービス「クックパッド」によると、コメ不足が話題になり始めた頃から、コメかさ増しレシピの検索数が伸びた。玄米や雑穀、もち米のほか、寒天やしらたきを混ぜてダイエット効果も兼ねたレシピをお薦めに挙げる。また猛暑の影響もあり、そうめんの検索頻度が上昇。飽きずに毎日でも楽しめるよう、しょうゆだしのめんつゆだけでなく鶏ガラや白だし、豆乳などを使った、つゆのアレンジを提案している。さらに手作りパンの検索頻度も伸びたという。

 また、ユーザーアンケートで日々の弁当作りでも「コメが品薄で困っている」との声が上がる。クックパッドは、米飯弁当の代わりにサンドイッチなどパンや焼きそば、焼きうどん、パスタといった定番のほか、お好み焼きや、そうめん、うどんをメインにすることを提案。ゆでた麺類を弁当にする場合、ゆでた後にしっかり麺を洗ってぬめりを取る、つゆは別容器に入れる、弁当箱とつゆの容器は保冷バッグに入れて低温に保つことに注意したい。

 そもそも主食として挙げられるコメ、パン、麺類、餅は腹持ちの良さや血糖値の上がりやすさなどに違いはあるが、どれも炭水化物を主体としたエネルギー源。ご飯は一般におかずや汁物とセットで食べるものだが、麺類やパンは単体でもおいしく食べられるため、栄養バランスが偏りがち。例えばそうめんを弁当にするなら、タンパク質として肉や魚、ビタミン類として野菜や果物を補いたい。1食ごとに神経質になる必要はないが、全体の栄養を考えるとよい。

 残暑による食中毒に気を付けながら“令和の米騒動”ともいわれる状況を少しの工夫でおいしく乗り切ってみては。