子どもたちに“防災力”身に着けてほしい 千葉県が防災副読本を作成

AI要約

千葉県が2024年度に防災教材「こども防災」を作成し、小学生に災害への備えを身に着けさせる取り組みを行っている。

教材は漫画やイラストを活用し、具体的な災害事例を取り入れて子どもたちが取り組みやすいように設計されている。

安全な場所に移動するための知識や行動力を身につけることが重要であり、家族全体で日常的な防災対策を確認することも呼びかけられている。

子どもたちに“防災力”身に着けてほしい 千葉県が防災副読本を作成

 いつ起こるかわからない災害への備えを子どもたちにも身に着けてもらおうと、千葉県は2024年度、防災に関する教材を作成しました。

 県が作成した、副読本「こども防災」は、小学4年生から5年生を中心に、理科や社会、総合的な学習の時間などに、タブレット端末で学習することを想定して作られました。

県地域防災支援室 安達亮二 室長

「小学生世代に普段から防災に接してもらい、基礎的なことを学んでもらうことで災害対応力を高めていき、(将来は)地域の防災の担い手になってほしいという思いから作成した」

 こう話すのは、こども防災の作成を担当した、県防災危機管理部地域防災支援室の安達亮二室長です。

 教材は、漫画やイラストを多く取り入れたほか、災害について具体的に考えてもらおうと、文字を入力できるワークシートのページを設けるなど、子どもが取り組みやすいように工夫したということです。

 また、内容では、東日本大震災や2019年の房総半島台風をはじめ、実際に県内で起きた災害なども扱っています。

県地域防災支援室 安達亮二 室長

「災害はどこか遠くで起こった出来事などではなく、自分がいま住んでいる地域でも起こりうるものだとまず感じてほしい」

 そして、安達さんは、こども防災を活用しながら、家族でも日ごろの備えを確認してほしいと呼びかけます。

県地域防災支援室 安達亮二 室長

「知識がないと、どう動いたら良いのかわからない。動けないという状況になってしまうと思う。少しでも、あの時そういえばこういう勉強したなというのが頭の中にあれば、自然と体が動いたり、周りの人を誘ってこっちに行けば安全だよと誘い合って、安全な場所に移動できることもあると思うので、やはり普段から防災に触れておくということが大切かと思う」