おととし鹿児島空港での小型機とヘリの重大インシデントで事故調査報告書公開

AI要約

鹿児島空港での重大インシデントについて、国土交通省が公表した事故調査報告書によると、管制官の不注意が原因で発生したことが明らかになった。

管制官が小型機の存在に気づかず、ヘリコプターに誤った許可を出したが、着陸を取りやめさせられた。幸い、他の航空機には影響がなかった。

業務負荷の増加が背景にあることから、国土交通省は管制機関に責任分担範囲や調整手順の再確認を通知した。

おととし鹿児島空港での小型機とヘリの重大インシデントで事故調査報告書公開

おととし、鹿児島空港で小型機が止まっている誘導路にヘリコプターが進入し、着陸を試みた重大インシデントについて、国土交通省は事故調査報告書を公表しました。

これはおととし6月、鹿児島空港の誘導路に航空大学校の訓練用小型機が止まっているにも関わらず、管制官が飛行中のヘリコプターに対し、タッチ・アンド・ゴーの許可を出したものです。

その後、管制官がヘリコプターに着陸の取りやめを指示したため、ほかの航空機の運航にも影響はありませんでした。

公表された事故調査報告書によりますと、重大インシデントの原因は、航空管制官が目視による確認を十分行わず、小型機がいることを認識していなかったことによるものと推定されています。

背景には航空管制官の業務負荷が大きくなっていたことが考えられるということです。

この重大インシデントを受けて国土交通省は、全国の管制機関に対して、滑走路やヘリパッドの責任分担範囲や調整手順を規定することなどを通知したということです。