福井の旅客船浸水、国に報告せず 近江トラベル、敦賀湾内の航路

AI要約

近江トラベルは福井県の敦賀湾内で運航する旅客船が浸水し、修理後も無検査で運航していたことを国土交通省に報告せず、運休していることが分かった。

浸水した船は10センチの水がたまり、船尾右側面に亀裂が発見されたが、船長の判断で運航を続けていた。

同社は問題のおわびし、再発防止と信頼回復に取り組むとコメントした。

 近江トラベル(滋賀県彦根市)は28日、福井県の敦賀湾内で運航する旅客船が浸水したことを監督官庁の国土交通省に報告せず、修理後も無検査で運航していたと発表した。当該船は19日午後から運休している。同社は「深くおわびし、再発防止と信頼回復に努める」とコメントした。

 同社によると浸水した船は、色ケ浜桟橋(福井県敦賀市)―水島桟橋(同)などを航路とする第8観光丸。10日の運航後、回航中に船尾に不自然な揺れがあり、確認すると床下に深いところで10センチの水がたまっていた。

 翌11日には船尾右側面に亀裂を発見。安全管理者は運航中止を指示したが、船長の判断で運航を継続していた。