那須赤十字病院が北綜警のレスキュー隊派遣で協定締結

AI要約

大田原市の病院と宇都宮市の警備会社が災害時のレスキュー隊派遣に関する協定を締結しました。

協定では、病院が被災した際にレスキュー隊を派遣して人命救助や物資提供を行うことが盛り込まれています。

那須赤十字病院は責任を果たすための取り組みとして協定を重要視し、警備会社も地域の安全安心に協力したいと述べました。

大規模な災害が発生して、病院自体が被災したときに、病院としての機能を維持するために、民間のレスキュー隊に支援をしてもらう協定を26日、大田原市の病院と宇都宮市の警備会社が結びました。

26日に「災害時におけるレスキュー隊派遣に関する協定」を結んだのは、大田原市の那須赤十字病院と宇都宮市の警備会社、北関東綜合警備保障です。26日の締結式では、那須赤十字病院の井上晃男病院長と、北関東綜合警備保障の青木靖典社長が協定書を取り交わしました。

協定では、那須赤十字病院で災害が発生した時に、レスキュー隊を派遣してもらい施設内での人命救助に加え、機材や物資などの提供を受けることなどが盛り込まれています。

那須赤十字病院は、前身の大田原赤十字病院が、2011年の東日本大震災で病棟が被災したとき、1階から5階までにいた患者らを避難させるといった、力仕事などで苦労したといいます。北関東綜合警備保障では、独自にレスキュー隊員を養成していて、普段は警備員として働き、災害などの場合に出動できる隊員が24人います。

井上病院長は「県北地域で唯一の災害拠点病院としての、責任を果たすための協定」としています。青木社長は「県内では初めての協定で、地域の安全安心に協力したい」としました。