【山形】記録的大雨から1カ月・「降雪まで何とか…」焦りの声も 酒田市長が復旧状況視察
山形県北部での記録的な大雨から1カ月が経過し、被害状況や復旧作業が進行中であることが明らかになった。
被災地では住宅の浸水や人命喪失が起き、183人が避難生活を送っている現状が続いている。
酒田市の矢口市長は被災者の声を聞きながら、復興に向けて地域全体で協力して進めていく姿勢を示している。
山形県北部を襲った記録的大雨から25日で1カ月となった。酒田市の矢口明子市長は甚大な被害があった集落などを視察し、復旧状況を確認した。
7月25日の大雨では県内17市町村の計1689棟の住宅が水に浸かるなどし、今も183人が避難生活を余儀なくされている。また警察官2人を含む3人が水に流されるなどして死亡した。
このうち、86歳の女性が遺体で見つかった酒田市上青沢では25日、矢口市長が花を手向けて慰霊した。
(酒田市・矢口明子市長)
「1カ月経ったからこそ見えてくるこれからの大変さ。被災された方の気持ちや意見を聞きながら復興に向けて一緒に歩んでいきたい」
矢口市長はこの後、集落全体が土砂に埋まった北青沢の小屋渕地区を視察した。住民からはボランティアの助けもあり片付けは進んでいるとの声がある一方、焦りの声も聞かれた。
(小屋渕地区の住民)
「11月になると雪が降る。2カ月半くらいしかない。それまでは何とかしたい」
酒田市と遊佐町は、住宅の補修などに最大300万円が支援される生活再建支援法の適用が決まっている。