大和市の前市長が公共工事やり直し指示 外部調査受け市が対応

AI要約

大和市の大木哲前市長が、公共工事のやり直しを複数回指示していた問題を受けて、市は10月からコンプライアンス推進課を設置することを発表。さらに市は損害賠償請求を決定している。

市内の公園に遊具を設置する際に無駄な工事をさせ、およそ1800万円の税金が余分に使われていたことが調査で明らかになった。

大和市は内部通報制度の充実とコンプライアンスやハラスメント対策の強化を目指し、外部相談窓口や第三者機関の設置などを行うことを決定した。

大和市の前市長が公共工事やり直し指示 外部調査受け市が対応

大和市の大木哲前市長が、公共工事のやり直しを複数回指示していた問題をめぐり、市は外部調査の報告を受けて、ことし10月からコンプライアンス推進課を設置すると発表しました。

この問題は、大和市などが行った職員へのアンケートで、大木前市長が任期中に、公共工事のやり直しを複数回指示したという回答があったことから、市が弁護士と建築士に調査を依頼していたものです。

調査の結果、大木前市長が市内の公園に遊具を設置する際、「色がだめだ」と言って塗り直しを繰り返させるなどの無駄な工事をさせ、およそ1800万円の税金が余分に使われていたことがわかりました。

これを受けて、大和市はことし10月1日から総務部にコンプライアンス推進課を設置することを決定。

内部通報制度を充実させるために外部相談窓口や第三者機関を設置するなどして、コンプライアンスやハラスメント対策の強化を進めていくとしています。

大和市古谷田力市長

「各市長の考えはあると思うが自分は、今度は市民の声をしっかり吸い上げていく」という意味では担当レベルでも「それはちょっとこうじゃないですか」という自由な発言ができるような職場環境にしていきたい」

また、市は大木前市長らに対しあわせておよそ2200万円の損害賠償請求を決めていて、応じなかった場合提訴するとしています。