松本城本丸庭園にサル出没 住宅街でも目撃情報 長野県松本市

AI要約

21日午後3時半ころ、松本城本丸庭園でサル1匹が出没し、複数の目撃情報が市内から寄せられた。捕獲はできず、被害は確認されていない。

職員が目撃したサルに対し、安全を最優先に考える姿勢が示されている。市街地や住宅地でも複数の目撃情報が報告され、警戒が強化されている。

放送やパトロールにより観光客への注意喚起が行われており、サルとの接触を避けるよう呼びかけられている。

 21日午後3時半ころ、長野県松本市の松本城本丸庭園でサル1匹が出没した。天守を管理している職員2人が、天守北側にある詰め所の周辺で目撃した。これに前後して、同市内の市街地や住宅地から、複数の目撃情報が市に寄せられた。市職員や松本警察署員らが付近を探したが、サルは捕獲できなかった。被害は確認されていない。

 天守を管理している職員のうち、最初にサルを目撃した沖村和雄さん(75)は「客にけががないことが一番」と話した。ほぼ同じ場所で、次に目撃した古幡研介さん(70)は「ここら辺で見かけたことが信じられない」と驚いていた。

 松本市森林環境課によると、午前10時半ころに宮渕に住む男性から「民家の屋根の上にサルがいる」との情報が寄せられ、午後1時と2時ころにはお城北側の地裁松本支部付近で、裁判所職員と、一帯を巡視していた市職員が小さなサルを目撃した。

 松本城では観光客に注意を促す放送を2回流し、パトロールも行われた。同課は「サルを見かけても刺激せず、目も合わせないように」と注意を呼び掛けている。