「浜名湖南側の魅力を発信」 1日1組限定の新旅館 湖西に誕生

AI要約

新しい所有者によってリノベーションされた湖西市新居町の旅館「清風荘」が生まれ変わり、浜名湖南側の観光資源を活かす取り組みが始まった。

7棟のうち1棟が改修され、広い客室、大きなリビング、サウナを備えた浜名湖を望むロケーションの旅館に生まれ変わった。

宿泊は1日1組限定で、海産物や地元の食材を活かした料理を提供。家族や企業の集まりにも利用される予定。

「浜名湖南側の魅力を発信」 1日1組限定の新旅館 湖西に誕生

 湖西市新居町の新居弁天地区で長年臨海学校や合宿に利用され、コロナ禍で閉業した民宿「清風荘」が8月、新たな所有者の手で一棟貸し旅館に生まれ変わった。リノベーションを行ったオーナーは「浜名湖南側の魅力的な観光資源を鮮明にさせるような宿のまちをつくりたい」と意気込む。

 新たなオーナーは静岡県内を含む全国で飲食店や古民家再生を手がける「グッドマーケット&ショップス」(東京都)。運営は関連会社の「ストーブスマーケット」(同)が担う。オーナー会社の清水暁弘社長(41)は袋井市出身。3年ほど前、宿泊事業の展開を考えて偶然同地区を訪れ、湖の海水浴場に隣接した宿の立地に着目した。「遠州灘海岸が遊泳禁止のため、県西部には海岸の景色を楽しめる場所が少ない。ビーチに出てすぐに泳げる環境は貴重」と魅力を語る。

 築40~50年ほどの計7棟のうち、湖に面した鉄骨2階建ての2号館を改修した。建物の構造や外壁は元の形を残し、内装を大幅に変更して広い客室や土間のある77畳のリビング、浴室にはサウナも備えた。海水浴場に面した窓からは、今切口から北へ広がる浜名湖や対岸の弁天島を望める。

 土間にはいろりを置き、浜名湖や遠州灘で採れる海産物や県西部の農産物を使った料理を提供する。複数家族での滞在や企業のワーケーションなど、幅広い利用を受け入れながら、他棟の改修も行う予定という。

 宿泊は1日1組限定。1組2~15人で1泊15万円から。自社サイトや複数の宿泊予約サイトで受け付けを開始している。問い合わせは清風荘<電053(523)7008>へ。