立山町の古民家改装、1棟貸し宿に 前田薬品工業(富山)22日プレオープン

AI要約

前田薬品工業とエンジョイワークスが古民家を改装した複合施設がプレオープン

古民家は築130年超の旧土肥邸で、宿泊スペースや食事スペースを備える

宿泊者と地域の交流を促す場として活用される予定

立山町の古民家改装、1棟貸し宿に 前田薬品工業(富山)22日プレオープン

 前田薬品工業(富山市向新庄町、前田大介社長)とまちづくり会社「エンジョイワークス」(神奈川)が、立山町日中上野の古民家を改装した複合施設「土肥邸母屋」が22日にプレオープンする。1棟貸しの宿泊スペースや誰でも利用できる食事スペースを備え、宿泊利用者と地域の人々が触れ合える場をつくる。

 古民家は築130年超の「旧土肥邸」。戦国武将で上市町にあった弓庄城の城主、土肥政繁の子孫が建てたとされる。地域の行事が盛んに行われてきたが、数年前から空き家になっていた。

 1棟貸しの宿は和室2室と洋室1室、風呂などを備え、12人まで宿泊可能。併設の土間やシェアキッチンも使える。料金はプレオープン期間中が8万円~、10月1日のグランドオープン以降は10万円~。

 土間は交流スペースとして開放し、日中は宿泊者以外も利用できる。地域の食材を使ったおばんざいを提供する「台所」も9月1日から営業を始める。

 21日に関係者らを招いた内覧会を開いた。前田社長は「実家でくつろぐような気分を味わってほしい。家族連れやインバウンド(訪日客)、企業研修などさまざまな方に利用いただきたい」と語った。