魚好き児童がサマースクールに大集合 絶滅危惧種のミヤコタナゴの生態学ぶ

AI要約

大田原市の水産試験場で開かれた小学生向けサマースクールでは川魚の生態や水資源保護の重要性を学ぶ体験が行われました。

子供たちはアユの炭焼きやミヤコタナゴの観察、魚獲り体験を通じて、県内の水産業や絶滅危惧種の保護活動について学びました。

水産試験場の職員は子供たちに、川のエコシステムを理解し、水中生物を大切にする意識を持つことの重要性を伝えました。

県内に生息する川魚の生態などについて理解を深めてもらおうと小学生向けのサマースクールが21日、大田原市にある県の水産試験場で開かれました。

この体験講座は子どもたちに県内に生息する川魚の生態や水資源を守る大切さを知ってもらおうと県の水産試験場が開いたものです。講座には県内の小学4年生から6年生、およそ20人が参加しました。まずはじめに子どもたちはアユの炭焼きに挑戦しました。

那珂川はアユ釣りの聖地として知られ、子どもたちはアユがエサとなる川底のコケを守るために縄張り争いをする習性を活かした友釣りが盛んであることなど県内の水産業を学びました。

続いて、国の天然記念物で絶滅危惧種にも指定されるミヤコタナゴを観察しました。ミヤコタナゴの生息地域は現在、栃木県と千葉県のみでそのうち県内では大田原市や矢板市など4カ所にしか分布していないといいます。

水産試験場では生息地域ごとに繁殖状況の確認や指導を行うほか種の保全のための研究を行っています。試験場の職員はミヤコタナゴの繁殖には産卵に必要な二枚貝の住む環境づくりも大切だと子どもたちに伝えていました。

そして最後に魚獲り体験です。子どもたちは試験場に設けられた人工の川に一人ひとり網を持ち込んでびしょ濡れになりながら那珂川に生息するウナギやナマズなどを捕まえて夏を思いきり楽しんでいました。