2012年を最後に選挙戦なし…県内戦後初の事態に「民意が反映されない」 鹿児島県宇検村、副村長は「若い世代に出てきてほしい」と言うが…

AI要約

鹿児島県宇検村議選が3回連続無投票となり、村民からは民意反映の危機感が広がっている。

村民は投票機会の必要性を訴え、議員定数の削減も含めた改革を求めている。

村長は若い世代の挑戦を促し、誰でも立候補できる環境づくりを進める考えを示している。

2012年を最後に選挙戦なし…県内戦後初の事態に「民意が反映されない」 鹿児島県宇検村、副村長は「若い世代に出てきてほしい」と言うが…

 20日告示された鹿児島県宇検村議選は、鹿児島県内で戦後初の3回連続無投票となった。2012年を最後に村議選の投票機会を得られていない村民からは「村政に民意が反映されない」と危機感を抱く声が聞かれた。

 「告示前から無投票になるのではと言われていた。住民の意見を吸い上げるためにも選挙は必要だった」。同村湯湾の無職川畑隆治さん(70)は肩を落とした。無投票だった16年の前々回と20年の前回も定数と同じ8人が立候補しているが、「今後、定数を割るようなことになったらいよいよ大変だ」と心配した。

 同村芦検の女性会社員(68)は、過去2回の村議選では「議員の意気込みや主張が見えてこなかった」と無投票への不満を口にする。「村の発展のためには、議員定数の削減も視野に入れるべきではないか」と訴えた。

 植田稔副村長は「挑戦する意欲のある若い世代に出てきてほしい。座談会などを通して、誰でも立候補できるような雰囲気づくりに努めたい」と述べた。