ぼんぼり750個 幻想的 龍蔵寺で先祖供養の万燈会【山口】

AI要約

山口市吉敷の龍蔵寺で行われた「万燈会」では約750個のぼんぼりが光の回廊を作り出し、多くの人が訪れて故人を追悼した。

境内には故人やペットを供養するためのぼんぼりが並び、訪れた人々は亡くなった家族やペットへの思いを馳せた。

イベントではバイオリンの奉納演奏や法話が行われ、夜風の中で飲食を楽しみながら幻想的な雰囲気を楽しんだ。

ぼんぼり750個 幻想的 龍蔵寺で先祖供養の万燈会【山口】

 山口市吉敷の龍蔵寺(宮原大地住職)で16日、ぼんぼりを奉納して先祖を供養する「万燈会(まんとうえ)」が開かれた。境内に置かれた約750個が光の回廊を演出。多くの人が訪れ、幻想的な風景を楽しむとともに故人を追悼した。

 

 毎年、盂蘭(うら)盆の最終日に当たる8月16日に実施。県内外から奉納されたぼんぼりを、境内に入る石段から観音堂や本堂、大聖青不動明王前まで一帯に並べた。

 

 故人の名前と住所が書かれたぼんぼりに加え、同寺がペット供養を行っていることから愛犬や愛猫を弔うものもあった。訪れた人々は奉納したぼんぼりを見つけては、ゆっくりと眺めたり、写真に収めたりして亡くなった家族らへ思いをはせていた。

 

 岡山県倉敷市の遍照院の大原英揮住職によるバイオリン奉納演奏と法話も行われた。夜風で和らいだ暑さの中、境内で販売された飲食を手に淡い光と音楽の共演を楽しんでいた。

 

 愛犬の雌のヴァレと雄のサンのぼんぼりを奉納した防府市の種田聖子さん(60)は「きれいなだけでなく、大切な人やペットへのいろいろな思いがこもった明かりだ」と話していた。