請戸海岸生かしてにぎわい創出へ 福島県浪江町が9月15日「浜まつり」 海水浴場再開目指す

AI要約

福島県浪江町は町内の請戸海岸を活用してにぎわいづくりを進める取り組みを始めた。

請戸海水浴場の再開を目指し、請戸海岸でのイベントや活動を通じて地域の活性化を図る。

浪江浜まつりを通じて、海岸の魅力を再認識し、海水浴場復活に向けた機運を高めていく。

請戸海岸生かしてにぎわい創出へ 福島県浪江町が9月15日「浜まつり」 海水浴場再開目指す

 福島県浪江町は町内の請戸海岸を活用したにぎわいづくりを進める。第1弾の取り組みとして9月15日に「浪江浜まつり」を催す。将来的に東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で休止している請戸海水浴場の再開を目指す。

 請戸海岸は請戸漁港の南側にある。遠浅のビーチが特徴で、震災発生前は一部が海水浴場として開放されていた。震災の津波で請戸地区は甚大な被害を受け、住宅を新築できない災害危険区域となった。ただ、海岸へは立ち入りができ、海岸沿いの散歩やサーフィンを楽しむ人が訪れている。町は地域のさらなる活性化に向け、海岸を貴重な資源としてまちづくりに生かしていくと決めた。

 請戸海水浴場は地元住民が運営を担っていたが、現在は多くの住民が原発事故により避難している。町は監視体制の再構築が課題とし、幅広い世代が安全安心に海水浴を楽しめる環境づくりを考えていく。

 浪江浜まつりは町やまちづくり団体などでつくる実行委員会が主催する。親子で楽しめるビーチフラッグや海岸清掃などを企画し、住民が請戸の海に再び親しんでもらう機会をつくる。来年以降も海岸でイベントを開き、海水浴場復活への機運を高めていく。

 時間は午前10時から午後2時まで。