終戦の日 長野県松本市平和祈念式典に120人参列

AI要約

松本市のあがたの森公園で第29回市平和祈念式典が行われ、約120人が参列。戦争犠牲者を追悼し、世界の恒久平和と核兵器廃絶を願った。

市長をはじめ市民や児童生徒が式典に参加し、折り鶴を捧げるなど平和への思いを共有。原爆被災地を訪れた生徒たちの感想も紹介された。

会場には平和記念碑や戦争の悲惨さを表す写真の展示があり、静かに参列者が見学。戦争の悲劇を繰り返さないための思いが共有された。

終戦の日 長野県松本市平和祈念式典に120人参列

 79回目の終戦の日となった15日、松本市のあがたの森公園で、第29回市平和祈念式典(市、市教育委員会主催、市平和祈念式典実行委員会主管)が行われた。平和を願う市民ら約120人が参列し、先の大戦で犠牲となった人を悼み、世界の恒久平和と核兵器廃絶などを願った。

 臥雲義尚市長は「先の大戦の反省と不戦の誓いを胸に、過ちを繰り返さず、戦争の悲惨さを次世代に語り継がなければならない」と述べ、上條温市議会議長や市内小中学校の代表の児童生徒と共に折り鶴を献呈した。

 中山小学校6年生の百瀬瑞希さんと島立小6年生の長澤絆菜さんによる「市平和都市宣言」の朗読に続き、清水中学校2年生の原朋彰さんと梓川中3年生の川上琴理さんが平和への思いの作文を読み上げた。広島や長崎の被爆地を訪れた経験をまとめた原さんは「悲劇を二度と繰り返してはいけないと強く思った」と語った。梓川中の生徒が折った折り鶴の献呈もした川上さんは「一人一人が平和について考えることにつながった」と話していた。

 市の平和記念碑「平和の誓い」の前に設けられた会場には、戦争の悲惨さを表す写真の展示も行われ、参列者が静かに見学する姿が見られた。