富山県南砺市で唯一の歩道橋に「ありがとう」 撤去前に住民が寄せ書き

AI要約

富山県南砺市で唯一の横断歩道橋となっていた福野小学校前の歩道橋が、約半世紀にわたる役目を終え、19~23日にかけて撤去される。

歩道橋は、1974年に完成し、長年地域のシンボルとして親しまれてきたが、近年利用者が減少し、老朽化も進んでいた。

地域住民が福野小学校前の歩道橋に感謝を伝えるために寄せ書きを行い、撤去に寂しさを感じる声も上がっている。

富山県南砺市で唯一の歩道橋に「ありがとう」 撤去前に住民が寄せ書き

 富山県南砺市で唯一の横断歩道橋となっていた福野小学校前の歩道橋が、約半世紀にわたる役目を終え、19~23日にかけて撤去される。15日は交通事故から歩行者を守ってきた歩道橋に感謝を伝えようと、地域住民による寄せ書きが行われた。

 歩道橋は旧福野町時代の1974年に完成。設置当初は児童の通学路などとして利用者が多かったが、近年は人口減少や高齢化で渡る人が少なくなっていた。地域のシンボル的な存在として長年親しまれてきたが、老朽化なども重なり、市が撤去を決めた。

 寄せ書きは福野中部まちづくり協議会が企画。15日は地元、横町の有志約30人が集まり、橋の支柱や階段、近くに設置されたメッセージボードにマジックで感謝の言葉を書き込んだ。福野小2年生の川原駿策さん(8)は「登下校で毎日使っていた。2年間ありがとうと伝えたい」と話し、自営業の柴田昌尚さん(50)は「安心、安全を見守ってくれたシンボルがなくなるのは寂しい」と名残を惜しんだ。