「長所を伸ばす」阪神・岩貞投手ら4人のNPB選手育成 千原台高・西田尚巳監督が『育成功労賞』を受賞 熊本

AI要約

熊本市立千原台高校の西田尚巳監督が高校野球への貢献が表彰され、阪神甲子園球場で育成功労賞を受賞した。

西田監督は過去に多くのプロ野球選手を育て、選手の長所を伸ばす指導法が功を奏している。

将来の目標は再び甲子園にチームと共に立つことで、挑戦は続く。

「長所を伸ばす」阪神・岩貞投手ら4人のNPB選手育成 千原台高・西田尚巳監督が『育成功労賞』を受賞 熊本

高校野球への貢献が評価され、熊本市立千原台高校の西田尚巳(にしだ なおみ)監督が、きょう阪神甲子園球場で表彰されました。プロ野球選手などを育てた西田監督の思いを取材しました。

表彰「熊本 西田尚巳さん」

阪神甲子園球場での表彰式に出席した西田尚巳さん(59)。高校野球の育成と発展に尽力した指導者を表彰する「育成功労賞(いくせいこうろうしょう)」に選ばれました。

現在は千原台高校野球部の監督として汗を流す西田さん。前任の必由館高校では、2003年に夏の甲子園に出場。ソフトバンクなどで投手として活躍した馬原孝浩(まはら たかひろ)さん(42)や阪神の岩貞祐太(いわさだ ゆうた)投手(32)など4人のNPB選手を育てました。

後に日本代表としても活躍した馬原さんがウイニングショットの「フォークボール」を投げ始めたのも西田さんの指導がきっかけだったといいます。

千原台高校 西田尚巳監督「ストライクをとれる球がまっすぐしかなかったから、『フォーク投げよう』と言ってフォークでカウントを取らせるようにした。あそこまで武器にするとは思っていなかった」

高校野球の指導者になって今年で34年目の西田さん。限られた戦力で強豪校に勝つために大切にしてきたのが「選手の長所を伸ばすこと」です。

西田監督「肩の強さや走塁など、そういう長所が一つでもあれば、そこから突破口が開けるから。それを徹底的に磨こうと」

岩貞投手もこの指導法で大成しました。

西田監督「左投げで背が高くて、他のどこ(の守備を)させても下手くそだったから『ピッチャーしかないぞ』と言って。幸い、肩は強かったので」

他にも多くの教え子を育てた西田さん。今後の目標は…?

西田監督「もう一回甲子園に行きたい。あと一回、なんとか行ければなと」

今度は1人ではなく選手たちと聖地へ。西田さんの挑戦は続きます。