「緑のカーテン」眺めランチ楽しむ 田子唯一のホップ園

AI要約

田子町で唯一のホップ生産者、田沼義行さんの園地でランチ会が開催された。

参加者はホップの香りを楽しみながら田沼さんと交流し、農業について学んだ。

ランチ会では地元食材を使用した弁当やホップが使われたビールが提供され、桃の収穫も行われた。

「緑のカーテン」眺めランチ楽しむ 田子唯一のホップ園

 田子町で唯一のホップ生産者、田沼義行さんの園地で8日、“緑のカーテン”と料理を楽しむランチ会が開かれた。近隣市町村のほか津軽地方からも集まった参加者約20人は、ホップのさわやかな香りを感じながら田沼さんと交流し、農業への理解を深めた。

 ビールの原料となるホップは三戸郡や岩手県北地方で広く栽培されていたが、栽培従事者は年々減少。現在田子町の生産者は田沼さんのみとなっている。

 ランチ会は、5メートルの高さからホップが垂れ下がる美しい景観を楽しんでもらうため、同町のタプコプ創遊村で「Takko cafe」を経営する川名美夏さんが企画。毎年収穫直前のこの時期に開催して6年目となる。

 ランチ会では町内の女性が作った地元食材を使った弁当と、田沼さんのホップが使われた東北ホップ100%のサッポロビールなどが用意された。田沼さんはホップの特徴や栽培方法などを教え、参加者は質問を交えながら興味深く耳を傾けた。ランチ会の後は桃の収穫も体験した。

 十和田市から初めて参加した矢部聖子さん(42)は、「田沼さんのことはラベルで知っていて、園地を実際に見たかった。収穫作業の大変さを知ることができたし、こんなにかわいい花がビールに入っていることに驚いた」と話した。

 川名さんは「これまでで最大の人数が集まった。初参加の人もリピーターも満足できるように企画を工夫して来年も開催したい」と意気込みを見せた。