紙に書かれた「500万円用意しろ」…強盗が現れたらどうする?郵便局で訓練 沖縄

AI要約

宜野湾署と真志喜郵便局が防犯意識向上のために強盗事件対処訓練を実施。

訓練では、強盗役が現金を要求し、局員が対応する手順を確認。

訓練後には情報共有や未然防止の重要性が再確認された。

紙に書かれた「500万円用意しろ」…強盗が現れたらどうする?郵便局で訓練 沖縄

 宜野湾署と真志喜郵便局は7月30日、防犯意識の向上を図ろうと、強盗事件対処訓練を実施した。刃物を持った強盗犯を同署員が演じ、郵便局員らが事件発生時と同様の手順に沿って対応した。

 強盗役は静かに入店し、局員に「現金500万円を用意しろ」と書いた紙を提示した。局員から要求額に満たない現金を渡されると、「もっともっと」と要求。局員が「手元にあるのはこれだけです」と伝えると、強盗役は奪った金を抱えて逃走した。店内にいた局員6人は強盗役の服装をメモしたり、隙を見て警察に通報したりした。

 数分後に警察が臨場すると、局員は強盗役の服装の特徴や身長、逃走方向などを伝えた。

 訓練後、身長や服装について正確に伝えられなかったことなどを振り返った。(1)犯人の特徴など、知り得た情報は当事者が協力し積極的に伝える(2)無理に抵抗せず、可能な範囲で犯人との交渉を引き延ばす-が意識する点として挙がった。

 強盗役に対応した下地一史局長は「金を渡した後に、さらに要求されるとは思わなかった」「目を見てあいさつをするなど、犯罪の未然防止につながる行動をとりたい」と語った。

 (名嘉一心)