夏の制服「ユニクロ」ポロシャツのみ、例外に認める 栃木・鹿沼東高、要望受け生徒主体で議論

AI要約

鹿沼東高で夏服のポロシャツ着用が認められるようになった。生徒の主体的な議論により、ユニクロのポロシャツのみが許可され、規定が制定された。

生徒会がアンケートを行い、7割以上の賛同を得てポロシャツ着用の制度が決定。ポロシャツは購入しやすいユニクロの指定品を指定し、一定の規律を持たせる。

夏休み中には3割程度の生徒がポロシャツを着用。生徒会長は議論を重ねた結果、生徒から好評を得られたことを喜んでいる。

夏の制服「ユニクロ」ポロシャツのみ、例外に認める 栃木・鹿沼東高、要望受け生徒主体で議論

 栃木県立鹿沼東高は本年度から、夏季の制服のポロシャツ着用を認める運用を始めた。生徒たちが主体的に議論を重ね、規定を作成。これまでは指定のワイシャツのみ着用が認められていたが、通気性が良く比較的安価な「ユニクロ」のポロシャツに限り、例外として認めた。

 同校ではこれまで、左胸ポケットに同校のマークが刺しゅうされたワイシャツを夏服として指定。市内の1店舗でのみ購入できた。酷暑の夏が続き企業や行政でもクールビズの動きが加速する中で、通気性や吸汗性のより優れたポロシャツの着用を求める声が一部生徒から上がっていた。

 生徒会役員会が主体となり、全校生徒と保護者、教員を対象にアンケートを行い、約7割の賛同を得た。その後、生徒主体の会議を複数回開き、6月に従前のワイシャツに加え、ポロシャツの着用を認める規定を作成した。

 ポロシャツは、カジュアル衣料品店「ユニクロ」の指定された型番のみを認めた。県内に複数店舗があり、通販サイトでも購入できる利便性や機能性など、生徒の意見を踏まえた。色はアンダーシャツの透け防止も考え、白と紺の2色を指定。規定にオーバーサイズは認めない旨、明記し一定の規律を持たせた。

 7月から運用を始め、夏季休暇中の課外授業では3割ほどが着用しているという。中心になって取り組んだ生徒会長の福田海周(ふくだかいしゅう)さん(18)は「長い間、守られてきたルールなのでむやみに変えるわけにもいかない。しっかり議論した上で、生徒からも好評で良かった」と話した。

 同校では昨年度、男子の髪形に関する規定を撤廃。生徒が主体となり校則を見直す「ルールメイキング」の動きを加速させている。