南海トラフ臨時情報、広島・山口県が警戒強める 最大1万5000人の死亡想定
AI要約
南海トラフ地震の初の臨時情報発表を受け、広島、山口両県は警戒を強めた。
広島県と山口県の被害想定、対応策をまとめた。
広島市や山口県では24時間態勢で警戒し、住民に備えを呼びかける。
南海トラフ地震の初の臨時情報発表を受け、広島、山口両県は8日、庁内で情報収集を進めるなど警戒を強めた。両県は南海トラフ地震による死者を最大で計約1万5千人と想定。今後1週間は注意を要するため、各市町と連携し、住民に備えを呼びかけていく。
広島県が2013年度にまとめた被害想定は福山市などで最大震度6強の揺れと、江田島市で最高1・9メートルの津波を見込む。死者は 1万4759人で、うち9割を津波による被害が占めると推計している。
最高1・5メートルの津波が想定される広島市では、臨時情報発表を受けて24時間態勢で警戒する職員を増員。市の防災情報メールなどで地震発生に備えて、避難場所や家族との連絡手段の確認をしておくよう呼びかけた。
山口県は13年度にまとめた被害想定で柳井市で最高2・2メートルの津波を見込み、死者は最大614人に達するとする。県は県庁で連絡会議を開き、警戒を強めることを確認した。
