岡山県笠岡市沿岸部で魚が大量死 海水温上昇による赤潮発生が原因か

AI要約

岡山県笠岡市沿岸部で赤潮が発生し、大量の魚が死んでいることが確認された。

プランクトンの異常増殖により海水温が上昇し、魚が酸欠状態に陥った可能性が高い。

市や県の対応により、90キロもの死骸が回収されているが、現地では異常な光景が広がっている。

岡山県笠岡市沿岸部で魚が大量死 海水温上昇による赤潮発生が原因か

 岡山県笠岡市沿岸部で7日、大量の魚が死んでいるのが見つかった。海水温の上昇によりプランクトンが異常繁殖し、赤潮が発生したことが原因とみられる。

 市によると、同日午前8時ごろに住民から通報があり、大島、神島地区の砂浜に打ち上げられたチヌやボラなどの死骸を確認。岡山県や市の職員が計約90キロを回収したという。

 県によると、同市沖では基準値を上回る有害プランクトン「カレニア・ミキモトイ」が検出され、県が7月30日に赤潮注意報を発令。魚の大量死について県水産課は「プランクトンが海中の酸素を大量消費し、魚が酸欠状態になった可能性が高い」としている。

 同市沖合では海面が所々茶色く濁り、大量の死骸が浮かんでいた。海上タクシーを営む40代男性は「こんな光景はめったにない」と驚いていた。