【速報】文田健一郎が悲願の五輪制覇 涙の東京から笑顔のパリへ レスリング山梨県勢の金メダルは2大会連続

AI要約

文田健一郎選手が悲願の金メダルを獲得した。

40年ぶりの金メダル獲得で、山梨県勢として2大会連続の快挙。

文田選手の経歴や苦労、そして喜びについて。

【速報】文田健一郎が悲願の五輪制覇 涙の東京から笑顔のパリへ レスリング山梨県勢の金メダルは2大会連続

 パリ五輪・レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級の決勝が日本時間の7日未明に行われ、山梨県韮崎市出身の文田健一郎選手(28)が4-1で勝利。悲願の金メダルを獲得しました。

 グレコローマンスタイル日本勢の金メダルは、1984年ロサンゼルス五輪52キロ級の宮原厚次さん以来、40年ぶり。レスリングの山梨県勢としては、東京五輪フリースタイル65キロ級の乙黒拓斗選手(笛吹市出身)に続き、2大会連続の金メダル獲得です。

 昨年の世界選手権で2位の文田選手は、前日の準決勝で昨年の世界選手権王者のゾラマン・シャルシェンベコフ選手に逆転勝ち。2大会連続で進んだ決勝は、昨年世界3位の曹利国選手(中国)と対戦しました。

 文田選手は第1ピリオド、グラウンドから相手を回すなどして3点を獲得。第2ピリオドは消極性適用で1点を失いますが、攻めの姿勢は崩さずに逃げ切りました。

2回戦

○ケビンジュラン・デアルマスロドリゲス(キューバ)

11-1(テクニカルスペリオリティー)

準々決勝

○メフディ・モフセンネジャド(イラン)

9-0(テクニカルスペリオリティー)

準決勝

○ゾラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)

4-3

決勝

○曹利国(中国)

4-1

 文田選手は父・敏郎さんが監督を務めた韮崎工業高時代から絶大な強さを発揮。フリースタイルで行われるインターハイでも優勝しましたが、グレコローマンスタイルでは全国高校生選手権と国体(現国民スポーツ大会)をいずれも3連覇するなど国内で無敵の3年間を過ごしました。

 高校2年生だった2012年のロンドン五輪では、OBの米満達弘さん(富士吉田市出身)のフリースタイル66キロ級金メダル獲得を現地観戦。夏季五輪で県勢個人初となる金メダルを目の当たりにし、五輪への決意を新たにしました。

 高校卒業後はグレコローマンスタイル一本に絞り、日体大へ。世界選手権は2017年と19年に優勝し、投げ技を武器に世界トップレスラーへと上り詰めました。

 2021年に開催された東京大会で五輪初出場を果たしますが、決勝で涙をのみ、銀メダルに。プライベートでは結婚し、愛娘も誕生して迎えた3年ぶりの夢舞台で、栄冠を手にしました。