「北方領土墓参 現在手段ない」 ロシア側認識と鈴木氏

AI要約

鈴木宗男参院議員はロシア外務省高官から北方領土墓参に関する枠組みは残っているが、現在は実施する手段がないと伝えられた。

ロシアは日本の対ロ制裁に反発して1991年の政府間合意を破棄し、手続きができなくなっているとの立場を示した。

86年の墓参に関する枠組みは維持されているが、ロシア側は91年の合意を破棄したことに伴い、実施が困難になっている。

 鈴木宗男参院議員(比例代表、無所属)は4日、7月のモスクワ訪問中に会談したロシア外務省高官から、元島民らの北方領土墓参に関する枠組みは残っているが、現在は実施する手段がないと伝えられたと説明した。

 根室市内で記者団に語った。ロシアはウクライナ侵攻に対する日本の対ロ制裁に反発して2022年9月に1991年のビザなし交流に関する政府間合意などを破棄。鈴木氏によると、86年の墓参に関する枠組みは維持されているが、ロシア側は91年の合意を破棄したことに伴い、手続きができなくなっているとの立場を示したという。