夏休み 自然は発見の連続だ! 松本市内で観察会

AI要約

長野県の松本市内で夏休みの子供たちを対象に、身近な自然に親しむ講座や観察会が開かれた。子供たちは暑さに注意しながらも、生き物や植物について学んだ。

梓川地区で開催された自然観察会では、希少な植物や魚類、水生生物を観察し、身近な自然への理解を深めた。

メダカの学校を訪れた子供たちは、湿地帯の生き物に興味を持ち、自然を大切にする意識を高めた。

夏休み 自然は発見の連続だ! 松本市内で観察会

 長野県の松本市内で2日、夏休みの子供たちを対象に、身近な自然に親しむ講座や観察会が開かれた。子供たちは猛烈な暑さに注意しながらも、自然の中で生き物や植物について元気に学んだ。

 松本市梓川地区の梓川児童センターと梓川公民館は1日と2日、梓川河川敷のビオトープ「メダカの学校」で子供たちを対象とした自然観察会を開いた。両日に小学生各7人が参加し、希少な植物や魚類、水生生物を観察して身近な自然への理解を深めた。

 参加者は予約制乗り合いバス「のるーと」を使い、集合場所の梓川小学校前からビオトープ近くまで移動した。現地では梓川公民館職員の小松千晃さん(32)がビオトープ内の植物や生物について解説。湿地に群生するフタバアオイに触れ「江戸幕府を開いた徳川家の家紋のモデルになった植物」と教えた。5~7月に花が咲くミズバショウも観察した。

 湿地帯の小川ではサワガニが見つかり、子供たちは大はしゃぎだった。梓川小学校5年の五十嵐恵太君(10)は「家の近くにたくさんの生き物がいることを知って、自然を大切にしないといけないと思った」と話していた。

 メダカの学校は自然環境を学ぶ場として旧梓川村が平成7(1995)年に整備した。近くに住む逸見泰明さんが中心となって30年近く手入れを続けており、湿地の小川にはホトケドジョウやスナヤツメといった絶滅危惧種の魚類がいる。