「鷹祭 SUMMER BOOST」を中継観戦! イベントの裏側を知るゼミ長の話を聞き、感じ、考えたこと…【第2期OTTO!学生スポーツゼミ③】

AI要約

2024年度学生スポーツゼミの第3回講座が開催され、学生たちは福岡ソフトバンクホークスの新たなイベント試合「鷹祭 SUMMER BOOST」を中継観戦しながら次年度のイベントや仕掛けのアイデアを考えた。

ゼミ長の市川圭之介氏は学生にイベント中の工夫点を見つけるよう促し、ホークスの裏側を知る立場からアドバイスを提供した。

鷹祭中継を通じて学生たちがユニフォームや試合運営の細部に注目し、元ホークス担当者の福田拓哉氏が登場し、ホークスでのスポーツビジネス経験を紹介した。

「鷹祭 SUMMER BOOST」を中継観戦! イベントの裏側を知るゼミ長の話を聞き、感じ、考えたこと…【第2期OTTO!学生スポーツゼミ③】

 西スポWEB OTTO!が主宰する2024年度学生スポーツゼミの第3回講座が、西日本新聞天神南ビル(福岡市)で開かれた。受講した学生たちは、前回テーマにした福岡ソフトバンクホークスの新たなイベント試合「鷹祭 SUMMER BOOST」を中継で観戦しながら、次年度に向けたイベントや仕掛けのアイデアを考えた。

 「きょうは鷹祭の中継を見ながら、イベントの随所に仕掛けられた工夫点などを発見してください」。ゼミ長を務める市川圭之介・日本経済大准教授は学生たちにこう呼びかけた。2年前までホークスでブランド戦略やプロモーション部門を担ってきた市川さんは、イベント試合の裏側を知り尽くしている。

 この日の球場は「Revolution」と名付けた黄色のユニホームを身に着けた選手と観客で埋め尽くされていた。学生たちが目を凝らしたのは、モニター画面に映り込んだグラウンドや球場内の細部。

 「ベースの色も黄色だ」「ピッチャーマウンドの後方の広告も黄色に統一されている」と次々に種明かしをしていく。バックネット下の広告やテレビ中継の撮影をしているテレビ局のカメラマンも黄色いユニホームを着ていた。

 次の瞬間、四番山川の本塁打が飛び出し、ホークスが幸先よく1点を先制。「おおー」とゼミ生たちがどよめく。

 「きょうのゲストはホークスで一緒に働き、いろんな爪痕(実績)を残した方です」。市川さんが紹介したのは、バスケットボール男子Bリーグ2部の熊本ヴォルターズ取締役の福田拓哉さん。Jリーグ・京都サンガFCやホークスでスポーツビジネスの経験を積み、新潟経営大と九州産業大で教えたこともある。

 福田さんがホークス時代に手がけた「マイ・ナンバーHAWKS」は、ファンがホークス公式背番号のオーナーとなり、好きな4桁の背番号を登録できる人気サービスで、現在も続く。世界に一つしかない背番号のオーナーとして、チームとの絆を実感できる。

 「マイ・ナンバーHAWKSを知ってる人?」。市川さんが学生に問いかけると、何人かの手が上がった。

 「うれしいですね」と福田さんが笑顔を見せた。

 しばし試合観戦をしているとイニング間に、なじみのあるイントロが流れ始めたが、曲調がいつもと違う。

 DJとして昭和、平成、令和と活躍するDJ KOO(TRF)さんが手がけた「いざゆけ若鷹軍団 鷹祭 SUMMER BOOST Remix」だ。

 「ホークスの担当者はKOOさんのところに足繁く通って、こういうイメージの曲を作ってほしいと何度もお願いしたはず。時間とお金も掛けてこそ、こうした企画は実現する」。市川さんは舞台裏の苦労があってさまざまな仕掛けが日の目を見る現実を明かした。