全国へ向け魅力PR 市が移住オンラインセミナー【山陽小野田】

AI要約

山陽小野田市が移住に興味のある人向けにオンラインセミナーを開催。3人の移住経験者が町の魅力や生活のポイントを紹介。

セミナーでは、厚狭に移住した坂多江さんや、富山市から移住した松尾具美さんなどが体験談を披露。

参加者からの質問に答えつつ、市では限定10人を移住体験ツアーに招待し、市内への移住を促進する取り組みを展開している。

全国へ向け魅力PR 市が移住オンラインセミナー【山陽小野田】

 山陽小野田市は1日、地方への移住に興味や関心がある全国の人たちを対象としたオンラインセミナーを開催した。移住経験者の3人が日頃の生活ぶりを紹介しながら市の魅力や移住生活のこつを伝えた。

 

 移住希望者を市に呼び込もうと「海が見える町で実現した私の田舎暮らし」をテーマに、ビデオ会議システム「ズーム」を活用し約50人とオンラインでつながった。

 

 最初に市移住促進コンシェルジュの河口温美さんが事業概要を説明。「文化などが違うことでミスマッチ、理想と現実のギャップに悩む移住者もいる。このセミナーで理想の暮らし方をイメージできれば」と伝えた。

 

 夫のUターンに伴い埼玉県三郷市から2月に厚狭に移住してきた坂多江さんが体験談を紹介。「新幹線厚狭駅に降り立ち、いきなりおひなさま巡りのイベントが出迎えてくれた。なるべく地域コミュニティーに参加するようにしており、人とのつながりや子どもと過ごす時間が増えた」と喜んだ。

 

 きららガラス未来館の技術スタッフとして14年前に富山市から移り住んだ京都市出身の松尾具美さんは、レストランに予約したり並んだりすることなく入店できたり、空港や新幹線駅とのアクセスの良さなどメリットを語った。

 

 祖父母の出身地の広島県尾道市と愛知県名古屋市で2拠点生活をしているコミュニティーデザイナーの内海慎一さんは「都会と違い、地方では自分の物差し、価値観だけでは生活できない。いきなり理想を目指すのではなく、段階的に自分が求めていた生活を実現すればいい。生活と仕事をきっちりと分けずに、濃淡を付けながらワーク・ライフ・バランスを取って」と経験談を話した。

 

 参加者からの「心身の健康状態に変化はあったか」「地域にうまく入っていけたか」などの質問にも本音で答えていた。

 

 市では、今回のセミナーを通して市内への移住を真剣に考えている限定10人を、交通費や市内移動費、宿泊費を全額補助する移住体験ツアーに招待する。 

 

 オンラインセミナーは今年度、3回行う予定。市シティセールス課の室本祐主査は「市の認知度アップのためにもこうした企画を続け、移住検討者から移住者になるよう努めたい」と意気込んだ。