平和記念式典、広島県警が警戒強める 入場規制拡大やトランプ前大統領銃撃で 要人警護のため入念に周辺の高所把握

AI要約

平和記念公園での平和記念式典を警戒する広島県警の取り組みと要人警護について

警備の強化やトランプ氏の事件を踏まえた警戒体制、警護の徹底、公園全体の規制拡大

昨年の事件を受けた安全対策や入場規制の強化、警備の進め方など

平和記念式典、広島県警が警戒強める 入場規制拡大やトランプ前大統領銃撃で 要人警護のため入念に周辺の高所把握

 広島市が平和記念公園(中区)で6日に営む平和記念式典で、警備を担う広島県警が警戒を強めている。今年は入場規制が公園全体に広がる上、7月には米国でトランプ前大統領が屋外で銃撃される事件も発生。出席する要人の警護のために周辺の高所の把握などを入念に進め、市も混乱がないように規制の情報発信に力を入れている。

 県警は例年、会場一帯に大勢の警察官を配置している。建物の屋根から演説中のトランプ氏が狙われた暗殺未遂事件を受け、警察庁は7月14日、各地の警察に要人警護を徹底するよう通達した。「屋外はリスクが高く、入念な対策が必要」と県警警備課。県警は通達も踏まえ、会場が目視できる公園周辺のマンションやビルを確認して危険かどうかの分析や検証を進めている。

 当日は、例年の式典や昨年5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)と同じく高層の建物の屋上などの警戒に当たる。

 昨年の式典では、原爆ドーム周辺でデモ参加者の一部が市職員に体当たりしたとされる事件が起きた。市は従来、原爆慰霊碑周辺の入場を規制していたが、「安全対策の強化」を理由にドーム周辺を含む公園全体にエリアを拡大し、午前5~9時に規制する。午前5時から公園利用者に園外への移動を求め、6時半に6カ所の入場口を開設し、手荷物検査を実施。参列者席そばでは金属探知検査もする。