水辺の散策や草刈りでマダニにかまれたか 60代女性が日本紅斑熱感染 2024年、県内6人目=静岡

AI要約

静岡県は7月30日、60代の女性がマダニが媒介する日本紅斑熱に感染したと発表。これで県内の感染者は6人目となった。

女性は発熱や発疹の症状が出てから入院し、日本紅斑熱の病原体が検出された。感染経路はマダニに刺された可能性が高い。

女性は回復傾向にあり、現在退院が近い。日本紅斑熱にかかるリスクや注意点も県が呼びかけている。

水辺の散策や草刈りでマダニにかまれたか 60代女性が日本紅斑熱感染 2024年、県内6人目=静岡

静岡県は7月30日、熱海保健所管内に住むに60代の女性が、マダニが媒介する日本紅斑熱に感染したと発表しました。2024年に入り、県内の日本紅斑熱の感染者は6人目となります。

県によりますと、女性は7月10日から15日頃、全身に発疹があり、13日に発熱、16日に神奈川県内の医療機関を受診しました。症状が改善しないため20日に熱海保健所管内の医療機関を受診し入院しました。皮膚に紅斑などの症状がみられたことから、県環境衛生科学研究所で検査をしたところ、25日に日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出されました。

女性はマダニにかまれた自覚はなく刺し口もなかったということですが、発症前の期間に水辺の散策や草刈りをしていたことから、日本紅斑熱の病原体を保有するマダニにかまれたことにより感染したと推定されています。

女性は快方に向かっていて、近く退院予定ということです。

2024年に入り、県内の日本紅斑熱の感染者は6人目です。

県によりますと、日本紅斑熱は、日本紅斑熱リケッチアという病原体を保有するマダニにかまれることで感染し、かまれてから2日から8日の潜伏期間の後、高熱、発疹が現れ、重症化した場合には死に至ることもあります。

県は、特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけて注意が必要で、山や畑などに入る場合は肌の露出を少なくし、発熱・発疹の症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。