「他の自治体で名札が悪用された事例が…」那覇市がカスハラ対策、職員の名札を変更 写真なし名字だけに

AI要約

那覇市は8月1日から、カスタマーハラスメント対策として、職員の名札表記を変更する。名札には所属部署と名字のみが表示される。試験的に導入され、支障がなければ全職員に拡大される予定。

これまでの名札は顔写真とフルネームだったが、他自治体での悪用事例を受けて変更が決定された。職員の安心とプライバシー保護が目的。

職員の名札が写真に撮られたりSNSでなりすましを受けたりする事例が他自治体で報告されており、恐喝に使われるケースもある。那覇市でもこれを未然に防ぐための措置。

「他の自治体で名札が悪用された事例が…」那覇市がカスハラ対策、職員の名札を変更 写真なし名字だけに

 那覇市は8月1日から、カスタマーハラスメント対策の一環として、職員が常時着用している名札の表記を所属部署と名字のみにする。窓口業務を担う一部の部署で10月末まで試験的に導入し、支障がなければ全部署に拡大する。

 現在は顔写真とフルネームの名札を着用している。本年度、窓口業務に就いている職員から「他の自治体で名札が悪用された事例がある。未然に防ぐために変更してほしい」との要望があった。

 人事課によると、他自治体では顔写真入りの名札を写真に撮られてインターネットに公開されたり、本人になりすましたSNSアカウントが作られたりしている。恐喝に使われた事例もあるという。

 那覇市で同様の事例は確認されていないが、職員がより安心して働ける環境をつくる。担当者は「行政サービスはこれまで通り市民視点で行う。どうかご理解いただきたい」と話した。

 導入するのは、市民生活安全課、ハイサイ市民課、国民健康保険課、真和志・首里・小禄の各支所など。(社会部・玉城日向子)