国宝「辟邪絵」が登場 まるごと奈良博・県立美術館 31日から後期展

AI要約

奈良国立博物館展「まるごと奈良博」の後期展が金沢市でスタートし、約70点の展示替えが行われた。

後期展では奈良博を代表する名品「辟邪絵」や重要文化財「春日鹿曼荼羅」などが展示される。

展示会は「ポスト国民文化祭」の目玉事業で、国宝8点、重文93点を含む計205点が鑑賞できる。

国宝「辟邪絵」が登場 まるごと奈良博・県立美術館 31日から後期展

  ●仏画や経典など70点展示替え

 奈良国立博物館展「まるごと奈良博」は31日、金沢市の石川県立美術館で後期展がスタートする。30日は仏画や経典を中心に約70点の展示替えが完了し、奈良博が誇る仏教美術が並ぶ会場は趣を一新した。

  ●鬼神退治の神々描く

 後期展では奈良博を代表する名品、国宝「辟邪絵(へきじゃえ)」が登場する。人間を不幸にする鬼神を退治する神々を紹介する絵巻物で、平安から鎌倉時代に描かれた。このほか重要文化財「春日鹿曼荼羅(しかまんだら)」などが並ぶ。

 31日は午後2時から「推(お)し仏(ぼとけ)総選挙」の中間発表会、午後3時半から県立美術館の谷口出副館長による作品解説が行われる。8月1、2日も解説する。

 同展は「ポスト国民文化祭」の目玉事業で、県、県立美術館、北國新聞社でつくる実行委員会が主催し、国宝8点、重文93点を含む計205点が展示される。

 後期展は8月25日まで。開館時間は午前9時半~午後6時。18日までの金~日曜は開館時間を拡大する。入場料は一般1500円、大学生千円、高校生800円、小中学生500円。内灘町以北の小中学生は無料となる。