「ペイハラ」対応訓練、和水町立病院で初実施 マニュアル作成、「暴言型」「セクハラ型」など分類

AI要約

和水町立病院が初めてペイシェントハラスメントに対応する訓練を開催。

病院がペイハラの対応マニュアルを作成し、職員に対応例を確認。

訓練では患者役の職員を使い、暴言行為に対応する手順を確認。

「ペイハラ」対応訓練、和水町立病院で初実施 マニュアル作成、「暴言型」「セクハラ型」など分類

 和水町立病院は25日、患者や家族からの理不尽な要求や悪質なクレームなどの迷惑行為「ペイシェントハラスメント(ペイハラ)」に対応する訓練を初めて開いた。職員らは通報や避難誘導の手順を確認した。

 同院は4月、長崎県の病院の事例などを参考にペイハラの対応マニュアルを作成。ハラスメント行為を「暴言型」「セクハラ型」「SNS・インターネット上での誹謗[ひぼう]中傷型」など九つに分類し、それぞれ対応例をまとめた。

 訓練には職員25人が参加。「早く医者を呼べ」と騒いで椅子を蹴る患者役の職員を、刺股で壁に追い込んでなだめ、警察に引き渡すまでの対応を確認した。

 石原康司事務部長は「町立病院でも、患者が職員に暴言を吐く事案が発生している。定期的に訓練し、適切な対応に努めたい」と話した。(岡本遼)