どこに行くのか「分からない」 女子高生2人が高齢女性保護 宇都宮中央署が感謝状

AI要約

宇都宮中央署が、「思いやり110番」を実践した高校生2人に感謝状を贈る。

2人は高齢女性を保護し、道に迷った彼女を見守り、警察官に引き継いだ。

署長は2人を称賛し、他人に声をかける勇気を持つ姿勢を評価。

どこに行くのか「分からない」 女子高生2人が高齢女性保護 宇都宮中央署が感謝状

 道に迷っていた高齢女性を保護し栃木県警の「思いやり110番」を実践したとして、宇都宮中央署はこのほど、いずれも宇都宮文星女子高3年の佐藤瑛美香(さとうえみか)さん(18)と中村葵(なかむらあおい)さん(17)に感謝状を贈った。

 2人は6月13日夕の下校途中、歩いていた80代の女性を見かけた。あいさつしても反応がなく、「どこに行くんですか」と尋ねると、女性は「分からない」と答えた。

 中村さんが母親に電話で相談すると警察への通報を促され、佐藤さんが110番した。2人は25分ほど、立ち止まらない女性と一緒に歩いて見守り、警察官に引き継いだ。

 高橋修司(たかはししゅうじ)署長らが10日、同校を訪れ、2人に感謝状を手渡した。佐藤さんは「中村さんと一緒だから勇気を出して声をかけられた」。女性が無事に帰宅したことを知った中村さんは「ずっと気になっていたので安心した」と話した。

 高橋署長は「『誰かが声をかける』と考えて何もしない人が多い中、2人は本当に立派」と感謝した。