鹿児島県 「六月灯」始まる 高千穂神社 灯籠に園児の絵も

AI要約

奄美市名瀬井根町の高千穂神社で始まった六月灯。境内には200個の灯籠と子どもたちの絵が飾られ、参詣者が楽しんでいる。

六月灯の由来や神事の様子、奉納演芸などが行われる中、多くの人が訪れており祭りは賑やかだ。

参加者の感想や楽しみ方、28日の奉納演芸の予定など、さらなる祭りの楽しみが続く。

鹿児島県 「六月灯」始まる 高千穂神社 灯籠に園児の絵も

 奄美市名瀬井根町の高千穂神社(當郷裕之宮司)で27日夜、伝統の夏祭り「六月灯」が始まった。神社境内に続く参道には約200個の灯籠とともに、幼稚園児や保育園児の描いた絵が飾られた。知り合いの名前を見つけた参詣者は足を止め、写真に収めていた。

 六月灯の由来は諸説あるが、薩摩藩19代藩主の島津光久が上山寺新照院に観音堂を造立し、参詣の際多くの灯籠を寄進したのが始まりとされる。初代忠久の供養で、家臣が灯籠をともし、庶民に広まったともされている。

 午後6時から當郷宮司が神事を行い、「暑い日を氏子が災禍なく過ごせるよう、また、穀物に病害虫が発生しないように」と祈りを込め祝詞を奏上した。

 境内のステージでは奉納演芸が行われ、合気道の演舞や日舞などが披露された。鳥居近くには露店がずらりと並び、参詣の行き帰りの人でにぎわった。

 金久中2年の五十嵐富香(ふうか)さん(13)は「この祭りはにぎやかで楽しい。これから屋台でジャンクフードを食べる」、同・林愛々音(ななね)さん(13)は「めっちゃ楽しい。りんごあめがおいしい」と笑顔を見せた。

 28日は午後7時半から奉納演芸が行われる。