巨大な男性器が揺れながらかけぬける…海外からも注目を集める日本の奇祭、その「衝撃的な光景」

AI要約

日本には、国内ではあまり知られていないが、なぜか世界的に有名な祭りがある。その一つが、三月十五日に愛知県小牧市で行われる田県(たがた)神社豊年祭だ。

男性器を祀る祭りは世界的に珍しいが、豊作祈願のために行われている。

もう一つは、四月に川崎の若宮八幡宮で行われる「かなまら祭り」で、これも世界的に有名である。

巨大な男性器の神輿を女装した男たちが担いでいく。

また、女性器を祀った珍しい祭りもある。愛知県犬山市で行われる大縣神社豊年祭では、女性器の形をしたオブジェや石が祀られている。

隣には女性器を崇拝する間間観音という寺社も存在する。

巨大な男性器が揺れながらかけぬける…海外からも注目を集める日本の奇祭、その「衝撃的な光景」

日本には、国内ではあまり知られていないが、なぜか世界的に有名な祭りがある。その一つが、三月十五日に愛知県小牧市で行われる田県(たがた)神社豊年祭だ。

長さ数メートルはある男性器型の神輿が男たちに担がれ、街を練り歩くのだ。巨大な木の男性器がモコモコ揺れながら、さりげない街角を駆け抜けていくさまは、この世のものとは思えない。そしてその後を、やはり木彫りの男性器を胸に抱いた女性たちが、艶やかに微笑みながらついていく。

神社の中も超現実的だ。いたるところに男性器型のオブジェが顔を覗かせているのだ。「珍宝窟」という謎のゾーンもあり、そこには二つの石の玉と賽銭箱が設置されている。その横には石碑が立っていて、こんなことが書いてある――「玉さすり 賽銭入れて 珍となる」。この句の通り、石の玉を撫でさすって、賽銭箱にコインを入れると、「チーン!」という音が返ってくるのだ。よくわからないが、凝りすぎだろう。

ここまであからさまに性器崇拝をしている場所は、世界的に珍しい。だからこの祭りは全世界にその名をとどろかせ、毎年多くの外国人が、この超現実的な光景を目撃するためにやって来るのだ。何のためにこのような祭りを行っているかというと、それは豊作祈願のためだという。

男性器が出てくる祭りは、ほかにも四月に川崎の若宮八幡宮で行われる「かなまら祭り」などがある。これは、まっピンク色の大きな男性器の神輿を、女装した男たちが担いでいくものだ。

この祭りは田県豊年祭以上に世界的に有名で、”Utamaro Festival”としてその名を響かせている。Utamaroとは浮世絵師の喜多川歌麿(きたがわうたまろ)から来た言葉で、彼が多くの春画を描いたことから、Utamaroは「巨大な男性器を持つ男」を指す隠語となってしまったのだ。

この国には、男性器を祀る祭りは少なくない。しかし、どういう訳か女性器を祀ったものはほとんどない。その稀少な例が、三月にやはり愛知県の犬山市で行われる大縣(おおあがた)神社豊年祭だ。

最近は祭りの様式が変わったようだが、少し前までは、不思議なトラックが祭りの中に現れた。荷台に花嫁姿の女性が微笑みながら座り、その後ろに大きなお多福(たふく)のオブジェがある。その口の形が、どう見ても女性器の形に似ているのだ。この祭りは現地では「おそそ祭り」とそのままの名前で呼ばれている。(おそそとは女性器のこと)

大縣神社には、女性器の形をした石や木がいろいろ祀られている。この神社の中には姫之宮という摂社があり、ここが安産や縁結びを祈願する神社なのだ。

なお、田県神社と大縣神社の距離はわずか数キロしかない。またこの近くには、日本で唯一、女性の乳房を崇拝し、乳房の形をした絵馬まである「間間(まま)観音」という寺社が存在するのだが、この田県神社と大縣神社と間間観音を結ぶと、ほぼ一直線になってしまうという、極めてミステリアスな状況にある。

記事後編は「『天狗』と『お多福』が祭りの舞台で性行為…日本各地に存在する『過激な祭り』の正体を解明する」から。