徳島大チーム今年も空へ 鳥人間コンテスト28日出場 悲願の100メートル達成に意欲

AI要約

徳島大学の学生チームが滋賀県の琵琶湖で開催される鳥人間コンテストに出場し、藍染や竹を使った機体で記録更新を目指す。

機体はプロペラを持たないグライダーで、自己染めの藍染布や徳島産竹を使用しており、性能面でも改良が施されている。

チームは毎年100メートルを目標にしており、今年こそ達成したい意欲を持っている。

徳島大チーム今年も空へ 鳥人間コンテスト28日出場 悲願の100メートル達成に意欲

 滋賀県の琵琶湖を舞台に人力飛行機の飛距離を競う27、28両日の「鳥人間コンテスト」に、徳島大の学生チームが今年も出場する。出場は4年連続。藍染や竹といった県産材を使った機体で記録更新を狙う。

 学生チーム「徳島大学鳥人間プロジェクト(とくトリ)」が挑むのは、プロペラを持たない滑空機(グライダー)部門。水面から10メートルの高さに設けられたプラットフォームから助走して飛び出し、着水後に機体最後尾までの距離を測る。

 機体「Bamblue(バンブルー)」は、幅19・6メートル、長さ5・9メートル、高さ2・0メートルで、重さは45キロ。主翼には、自分たちで染めた藍染の布を表面に張って徳島らしさをアピールする。骨組みの強度を高める補強材にも、一般的なバルサ材ではなく阿南市の放置竹林から採取した竹を使っている。

 性能面では、主翼が生み出す揚力を増やすため、面積を昨年の約20平方メートルから約22平方メートルに拡大。途中から上向きに反らせる「上反角」をつけて、風などで姿勢が乱れても自然と水平に戻るよう設計した。これまで固定されていた水平尾翼は可動式にして昇降舵(しょうこうだ)の機能を持たせ、パイロットが機体の上下動をコントロールできるよう進化させた。

 とくトリの飛行距離は、初挑戦だった2021年の66・67メートルが最長。横溝建人代表(20)=理工学部機械科学コース3年=は「毎年、100メートルを目標にしているが、一度も届いていない。今年こそ達成したい」と意欲を燃やしている。

 滑空機部門は28日に開かれる。午前5時45分ごろから大会公式ユーチューブチャンネル〈https://www.youtube.com/@ytvbirdman〉でライブ配信される。