「ランドセル抱えて浮けた」 小学校で水難防止の講座 静かに救助を待つ方法を学ぶ 沖縄・南城市

AI要約

南城市立玉城小学校で水難防止のイベントが開催された。島尻消防の職員やボランティア団体が協力し、5年生約30人が参加した。

参加者は溺れた時の対処方法を学び、浮く物や落ち着く方法などを実際に体験した。

子どもや大人に対して、水難事故が起きた時の行動や助かるためのポイントが伝えられた。

「ランドセル抱えて浮けた」 小学校で水難防止の講座 静かに救助を待つ方法を学ぶ 沖縄・南城市

 【南城】南城市立玉城小学校で21日、水難防止のイベントがあった。保護者の吉田剛さんら有志が企画し、5年生約30人が参加した。講師は島尻消防の職員で、12年前から県内各地で出前講座をしているボランティア団体「UITEMATE@沖縄」(仲村翔代表)も協力。溺れた時にはあおむけに浮き、静かに救助を待つ方法を学んだ。

 子どもだけで海や川へ遊びに行かないよう呼びかけた上で、事故が発生したら(1)大人を呼ぶ(2)「浮いて待て」「落ち着け」「もう少しで助けが来るから頑張れ」などと励ます(3)ペットボトルなどの浮く物を静かに投げ入れる-の手順を島尻消防の瀬底正(しょう)吏(り)さん、勢理客新二(しんじ)さん、金城理樹さんが寸劇で紹介した。

 ペットボトル以外にクーラーボックスや教科書が入ったままのランドセルも浮く。ランドセルを抱えて浮く練習をした港川陽彩(ひいろ)さんは「知らなかった!」と驚きの表情。5分間浮き続けることに成功した知念結音(ゆいね)さんは「首と肩が痛くなったけど5分よりもっと長くできそう」と話した。(南部報道部・平島夏実)