盗難防止に「呪物封印」シール コノ傘、触レルベカラズ…

AI要約

杉本印刷が呪物封印シールの販売を始め、傘やスマートフォンにおどろおどろしい文言を貼り付けることで盗難防止を提案している。

独特の字体で書かれた6種類のシールは耐水性があり、サラリーマンらの需要に合わせている。

厳しい印刷業界の中、デザイン力を活かし個々の消費者向けの商品展開を行う杉本印刷。

盗難防止に「呪物封印」シール コノ傘、触レルベカラズ…

 コノ傘、触レルベカラズ…。印刷業の杉本印刷(長野県飯田市)が、「呪物(じゅぶつ)封印」などの文言をあしらったシールの販売を始めた。傘やスマートフォンなどに貼り付けておけば、おどろおどろしさから盗難防止につながるのではないか―と発案。出先で傘を使うことが多いサラリーマンらの需要を狙う。

 独特の字体で書いた「呪物封印」「呪物」「封印」を組み合わせた6種類で、耐水性がある素材を使った。それぞれ縦4センチ、横1・3センチ。同社窓口で販売している。1セット220円で、初年度の販売目標は100セット。

 印刷需要の減少やネット印刷の台頭で厳しい経営環境にある中、これまで培ったデザイン力を生かした事業展開の一環。杉本慈子社長は「印刷業は対企業の仕事が多かった。個々の消費者に向け、工夫やアイデアを重ねた商品を展開したい」と話している。