詐欺犯とのやりとりを仮想体験 被害防止へ全国初の取り組み 香川県警

AI要約

SNSを使った投資詐欺被害が増加しており、香川県警が詐欺グループとのやりとりを体験できる催しを開催。

参加者は仮想体験を通じて詐欺手口を学び、被害防止につなげる取り組み。

被害状況や対策の重要性を訴える一方、SNSを利用する過程での注意喚起も行われている。

詐欺犯とのやりとりを仮想体験 被害防止へ全国初の取り組み 香川県警

 SNSを使って投資などを持ちかける詐欺の被害が急増しています。そんな中、詐欺グループとのやりとりを仮想体験できる催しを香川県警が開きました。

(AIとのやりとり)

「あなたにとって非常にお得な投資機会を紹介したいのですが」

「信じられません」

「具体的な成功事例をお見せできます」

 ゆめタウン高松で開かれた詐欺の仮想体験会。訪れた人に詐欺グループとのやりとりを体験してもらうことで、金をだまし取る手口を知り、被害防止につなげる狙いです。

 相手からのメッセージを読んで回答を選ぶか、自分で入力すれば生成AIで次のメッセージが出てきます。

 香川県警とソフトバンクが協力して開いたもので全国初の取り組みです。

(体験した人は―)

「私的には引っ掛かるタイプだと思っていないので、みんなそう思っているんだろうけどね」

「変なグループに追加みたいな、投資グループの追加はあったりします」

 香川県警によると、SNSを通じて投資や結婚資金などの名目で金をだましとられる被害は、2024年1月から6月までで県内で132件起きています。被害額は11億6100万円で、2023年の同じ時期の8倍以上です。

 約9割が「LINE」のやりとりを入り口にして被害に遭っているということです。

(香川県警 生活安全企画課/遠山敬久 調査官)

「『自分はだまされない』と思う方、こういった方はやはり危険になります。犯人は言葉巧みにだましてきます。具体的な手口を体験していただくことで、1人でも多くの被害者の方が生まれないようにしていきたい」