「しっぽはない」京都の児童がチンパンジーと人間の共通点と違い学ぶ

AI要約

富野小で行われたチンパンジーをテーマにした授業では、児童たちはチンパンジーと人間の共通点や相違点を学んだ。

京都大野生動物研究センターの平田聡教授が特徴や行動について詳しく説明し、子どもたちが興味津々で授業に参加した。

児童たちは個体識別ゲームを通じてチンパンジーの特徴を楽しみながら学び、顔の類似点に興味を持った。

「しっぽはない」京都の児童がチンパンジーと人間の共通点と違い学ぶ

 人間に最も近い動物とされるチンパンジーをテーマにした授業が、京都府城陽市の富野小であった。児童たちはチンパンジーの豊かな表情や行動を捉えた写真と映像から、人間との共通点や相違点を学んだ。

 同小が府教育委員会の事業を活用し、京都大野生動物研究センターの平田聡教授を招いた。3年生約60人が興味津々で授業に聞き入った。

 平田教授はチンパンジーの特徴について「足で物をつかめる」「しっぽはない」と説明。人間と同じで喜怒哀楽の表情があることや、鏡の仕組みを理解していることなどを挙げた。一方、チンパンジーの親子や仲間の行動を収めた動画の紹介では「仲間に教えたり相談したりできる人間の方が協力が得意」と強調した。

 さらに、研究者がチンパンジー1頭ずつを見分ける「個体識別」を体験してもらおうと、チンパンジーの顔が印刷されたカードで神経衰弱ゲームを行った。児童たちは「髪の毛の量が違う」「やっとそろった」と大盛り上がりした。

 児童(8)は「チンパンジーと人間は顔が似ているところが面白かった」と話した。