保護の犬・猫の譲渡情報、インスタ投稿 富山県動物管理センター

AI要約

富山県動物管理センターは、保護している犬や猫の譲渡を増やすために、インスタグラムを活用して情報発信している。

動物管理センターは、写真や動画を投稿してより多くの人の関心を引き、譲渡につなげている。

猫の譲渡が難しい場合もあり、写真や動画の発信が効果的であることがわかっている。

保護の犬・猫の譲渡情報、インスタ投稿 富山県動物管理センター

 富山県動物管理センター(立山町利田)は、保護している犬、猫の譲渡を増やしたいと、写真共有アプリ「インスタグラム」で情報発信している。投稿した写真や動画を見て訪れる人もおり、「より多くの人に投稿を見てもらい、譲渡につなげたい」とする。

 県動物管理センターは捨てられたり、家庭で飼えなくなったりした動物の保護のほか、譲渡などを行っている。ホームページで保護している動物の情報を発信していたが、より多くの人に関心を持ってもらおうと、他自治体の取り組みを参考に2023年9月からインスタグラムを活用。当初は写真だけを投稿していたが、徐々に動画の投稿も増やした。

 現在では犬や猫を新たな家族に迎えようと同センターを訪れる人の半数以上が、インスタグラムやホームページを見た人だという。

 今年6月には、保護から3年間飼い主が見つからなかった猫の譲渡が決まった。この猫は推定14歳の“高齢”で、同じ時期に15歳の猫を譲ることも決定。子猫は譲渡が比較的決まりやすい一方、高齢の場合はもらい手が見つかりにくいという。里麻美喜子所長は「写真だけでは伝わらない動物の魅力が、動画で伝わっているのかもしれない」と言う。

 県生活衛生課によると、23年の県内での殺処分は犬が4匹、猫は29匹だった。殺処分の数は年々減少傾向にあるものの、ゼロではない。里麻所長は「飼育に関する情報やセンターのイベントなど、多様な情報が得られるアカウントにしたい」と話している。